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スポットライト!ニュースの焦点を探る


by 取締役社長 吉田 悌
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新しい南の清掃工場が本格稼動

  最新技術を駆使!
   地球温暖化防止にも果敢に挑む

  処理能力は1日525トン 発電能力は旧工場の6倍で1万キロワット


  最新の技術を駆使した新南清掃工場(麻溝台1524番地3)が3月15日、本格稼動を開始する。昭和55年に建設した旧南清掃工場の一部に老朽化が見られたことや生活スタイルの移り変わりにともなうゴミ質の変化への対応、また、資源化や自然エネルギー利用など循環型の社会を形成し地球温暖化問題にも取り組もうと旧施設の真横に新設したもの。津久井地域からのゴミも受け入れる。
  
  事業費は189億9345万円。大きさは面積で47,199.1㎡、鉄骨鉄筋造りの地上6階地下1階だ。煙突の高さは実に100mを有している。流動床ガス溶融炉3基を使った焼却方式で一日の処理能力は最大で525t/日。平成19年度実績で津久井クリーンセンター(52t/304日稼動)、北清掃工場(306t/360日)、旧南清掃工場(235t/360日)であったことから新施設だけでほぼ全市分を受け入れる能力を持つ。
  
  特徴は、まず、「循環型社会への寄与」としてゴミに含まれるアルミと鉄を資源として回収する他、ゴミを溶融してできたスラグを道路用資材として使用するなど「マテリアル・リサイクル」方式をとり入れた。また、処理過程で発生する熱エネルギーにより発電を行ない(最大で10,000kW。旧工場の6倍)施設内で利用する他、余剰電力を電力会社に売電する。さらに、発生した熱を施設内の冷暖房や給湯に使用するとともに隣接する健康文化センターの温水プールや県立相模原公園内の温室に送り利用する「サーマル・リサイクル」を構築した。
  
  「地球温暖化防止・公害防止への寄与」では、太陽光や風力発電式外灯の設置など「自然エネルギー」を採用した他、最先端の省エネ技術を導入して「CO2の排出削減」や高度な排ガス処理設備などを設置して「ダイオキシン類をはじめとする有害物質の排出抑制」を図っていく。
  
  「環境教育・環境学習への寄与」では、見学者ルートの一部の壁をガラス張りにして工場内の主要機器類を見ることができるように配慮した。実物大のゴミクレーンを体感できる壁画や音声付パネルなどの学習ツールも設置。丹沢山系や周辺緑地に合わせた柔らかな曲線を描く屋根にして、周辺の景観と調和のとれた施設の外観となるよう努めたとしている。
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by sagamitimes | 2010-03-12 17:39 | 環境